博多大将 - 福岡ラーメンブログ since2005

福岡・博多のラーメンを手当たり次第に食ってます。
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大重食堂 - おおしげしょくどう

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大重食堂
福岡市中央区今泉1-12-23 西鉄今泉ビル map

麺:平シコ スープ:ふわぶし
価格:800円 替え玉:150円

 コストパフォーマンス福岡No.1

★★★★★
 
 

 

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やっと来れたよ。
大重食堂。
話が耳に入って以来ずっと来たかったんだ。
1日30杯限定を食いたかった。







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並んでまで食わん! それが俺のスタイル。

だが 並ばな食われん!

俺の結論=なら並ぶ!

俺は意外に素直なのである。






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果たして俺を待っていてくれたのは
落ち着いたトーンのいいお値段しそうな調度品と






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美しく暖かい色を放つサイフォン。








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ここはWRGP(World Ramen Grand Prix)優勝者のラーメンがいただけるのである。
解りやすく言えば 
ミック・ドゥーハンと一緒にバイクに乗れる
または
ネルソン・ピケと車に乗れる
または
大坂なおみとテニスができる
または
レアル・マドリードとサッカーができる 
または
ワンヒン・ミナヨーティンと・・・(以下略









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さすがの世界チャンプ。
くだりが長い!

平戸のあごと羅臼昆布に自家製の牛筋・豚筋・鶏節・河豚節・鰹節・真鯖節・鰯節でお出汁をとり福岡県産ラーメン専用小麦ラー麦を100%使用した麺に鹿児島県のブランド豚茶美豚を塩糀に48時間漬けた焼豚をのせ大分県産の蘭王の煮玉子と東峰村のキクラゲ博多万能ねぎと有明のりをトッピングしたラーメン職人ではなく料理人が作った化学調味料不使用の無添加ラーメン。

っつーかこれ1文やからねw 音読してみ。





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そして1杯800円。
500円を超えるととたんに評価が厳しくなるこの福岡の地。
なぜ世界チャンプが
増えているとはいえまだまだ150万人ぽっちの
しかもラーメンに対してめんどくさい福岡の地を選んだのか。
チャンピオンの称号があれば 東京でもNYでも いくらでもスポンスドされただろうに。
これじゃまるで 白メットのノービスプライベートライダーじゃないか。







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これが見た目。
玉子 きくらげ 炙った肉。
福岡では800円に見合った見た目。
ラーメン1杯が500円で ネギと肉がパラパラと入っただけの
そんなラーメンばかりの福岡で
これはトッピング追加でしか見れない景色。







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WRGP1位の称号。あまりに長いくだり。
これ以上高すぎるハードルは無い状態からのこのヒトクチ目は
あまりにもなめらか。
まるでこちらの気負いを見透かしたかのようななめらかさで
ふわりとしたダシの香りと ゆるやかな酸味を口の中にわずかに残す。






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モチすぎずシコすぎずカタすぎずヤワすぎず。
このスープにはこの麺でなければならないと
スープの絡みと喉ごしが主張する。





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全ての具もそう。
それぞれが際立たない。
際立たないのであるが どれひとつ欠けても成立しない。
まるでよく出来たバンド。





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う~~~~~~~~ん!
よく出来ている!

いや WRGP優勝者に俺ごときがこんなセリフを吐くのもどうかとは思うんだが
それにしても・・・・






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これだけウマイと いつもなら替え玉などできない俺だが
スープを我慢してでも替え玉がしたくなった。
本来、替え玉など邪道
最初にサーヴされた味がその完成形なわけであって
わざわざ違う形で食す・食させることなどは邪道だと考える。





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テーブルの上には 削り節と梅モヤシ。
プロが それもワールドチャンピオンが作り上げたその味を
われわれの手で崩せと言うのか?






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その崩す作業を用意したのもまた世界チャンピオン。
ならばその手に乗ってみようじゃないか。





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完成。





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さらには柚子こしょう。
こんなに香りも味も強いモノを
このダシの中に投入しろと
ワールドラーメングランプリの世界チャンプは言う。







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果たしてそれらの全ては正解。
まるで数学の試験のように
これしか正答とは認められない勢いで正解。
全ての後入れしたものが ちゃんと調和し主張しつつも溶け合う。
梅モヤシは梅でなければならないし
柚子胡椒の香りも必要不可欠。
よくできた幼馴染のスリーピースバンドに
新たにメインボーカルとホーンセクションを加えて
それでもなお、自分たちの方向性は見失わない。





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趣味のいい調度品・よく鍛えられたスタッフ・心地よい演出 
すべて含んでの1杯800円。
しかも限定30杯。
ビジネスモデルがまったく見えないほどのコスト高
それは我々側から言えば ハイコストパフォーマンス








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これは間違いなくFCPGPチャンピオン。






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ふっと横を見ると 
替え玉もせず スープを残すツレ。
遅いアサメシのせいでスープが飲み干せないという。
バカめ。







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それこそ俺の思う壺!
そしてそのスープは 
少し冷めてはいるものの 明らかに最初のスープ。
替え玉後にさんざんイジったスープを飲んだ後に飲んで
やはり最初がベストなんだと気付かされる。






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この味わいがこのままずっとここに在ることだけを望む。
大きな資本や下世話なビジネスにまみれないことを望みます。

 

 
いや チャンピオンの称号に迎合してるワケじゃないよ。
ほんと惚れたわ。
素直に言おうか?
「これクソうめぇ!」


 
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